甲府旅行記

(親) 昇仙峡に連れて行け

これがすべての発端でした。
彼らの要求はこうです。
1、昇仙峡は譲れない
2、歩かせるな
3、ホテルは温泉がよい
4、昇仙峡の後鬼押し出しに行け
5、帰りに樹海に行きたい

昇仙峡のあと鬼押し出しですと!?長野県ですぞ長野県。
彼らは私に死ねといっているのでしょうか?
そして翌日樹海に行くということは、要するに
わしを殺して自分らも死ぬということか?
無理心中の計画を立てろということだろうか?恐ろしいなあ、、、などという妄想を
膨らませつつ計画を立案します。
昇仙峡の後鬼押し出しに行くのは自殺行為なので却下して、昇仙峡の前に武田信玄めぐり
をする方向で考えます。

結局ルートとしてはこう言う感じでまとめました。
1、甲府駅前で武田信玄像と記念撮影
2、武田神社参拝、宝物館で鎧兜を見学
3、昼飯はほうとう屋で
4、昇仙峡で馬車に乗る
5、ホテルでゆっくり
6、舞鶴城址見学
7、青木が原樹海見物(入ったら死ぬので雰囲気だけね)
8、風穴とか氷穴を見物
9、精進湖見物
10、忍野八海見物
11、山中湖見物

これだけ盛りだくさんに行けば満足でしょう。そして当日を迎えます。

信玄像は単なる像だし、神社は境内は広いくせにどこもここも立ち入り禁止で、一般人
が入れる場所は
1、鳥居から賽銭箱の前まで
2、御払い所(有料)
3、おみくじとか御守が売ってる売店
4、宝物館

だけです。要するに
金を落とさない客には用はないということですな。
がっかりです。
昇仙峡は2回目だったしあまり感動もなく、日も暮れたのでホテルへ向かいます。

着いたホテルが最悪です。
まず、風呂がぬるい
温泉ホテルでこれはもうそれだけで致命傷ですが、
入れる湯船がいくつかに別れていて
1、ぬるい打たせ湯
2、2人くらい入れる40度の湯
3、2人くらい入れる42度の湯
4、そして、巨大な低温湯
です。なんとかまともに入れるのは3の湯舟だけですが、考える事はみな同じらしく
必ずそこだけ満杯です。シャワーの出も悪く、風邪ひき
そうになり、早々に立ち去るしかありません。そして不思議なのが
なぜか脱衣所にあるサウナの存在。意味が分かりません。
もっとわけがわからないのは
一回風呂の外に出てフロント前を通っていかなければたどり着けない露天風呂です。
裸でホテル内をうろつけってか?

そして飯の時間です。
甲府の山の中にあるホテルだというのに、メニューが
1、刺身
2、牡蠣鍋
3、鯖塩焼き
4、蝦と茸のてんぷら
5、小海老の茶碗蒸
どう考えてもおかしいだろ、これ。
せっかく甲府に来たんだからなにか甲府の特産はないのか?

仕方ないので飯もそこそこに酒に走ります。
わざわざここで飲むためだけに大奮発して買ってきた久保田の萬寿(4合8000円)です。
飯で1杯、部屋で1杯のんだら、
おやじの野郎、すぐ寝やがります。まだ9時にもなってないというのに。
結局、残り大半をTVを相手に黙々と飲むしかありません。
寂しいやら哀しいやらでせっかくの酒もちっとも美味しくありませんでした。

翌朝の朝食は8時15分でお願いしてありましたが、フロントから電話が来たのは
なんと8時前、まだ寝ていました。
仕方ないので取るものもとりあえず食堂にいきますが、、、
用意されていません。
結局飯を食えたのは8時15分頃だったでしょうか。
昨日風呂のことで文句を言ったからなのでしょうか?
クレーマーに対する早起こしの嫌がらせはどこも同じ手口
なのでしょうか?
そんな嫌がらせ満載のホテルでしたが、泊まったなら金を払わなければなりません。
(hotel) しめて1名様17000円いただきます
マジすか!!

あのサービスでこの値段。ぼったくりもいいところです。
いつかもう一度甲府に行った時は覚えてろ、
絶対火をつけに行ってやる。
と心に誓いつつホテルを後にします。

そして行った舞鶴城址。
天守閣もないしつまんなそうなので、歩くのもいやだし、門からちょっとだけ入って
説明がきだけ読んで去ることにします。
富士山では、鳴沢氷穴に入ります。
中は寒くて暗いばかりで写真もまともに撮れないほどです。
あれで一人230円はぼったくりだろ、と思いますが、今更返してももらえません。

最後の見所、忍野八海は、何の事はない、
汚い池がいくつか並んでるだけの場所です。
しかも近くに並んでる訳でもなく、どこにあるのかもよくわかりません。
一応わらぶき屋根と水車のある建物を写しては来ましたが、がっかり観光地
だった感を拭い去ることができません。

はたしてこの旅行、当の本人たちは満足できたものだったのでしょうか?
わたしは、ネタ満載で何を話していいやらもよくわからないほどという
意味ではマンキツできたのですが、、、、

改めて実感しました
わたしは観光旅行には不向きな男です。